槙原氏 プロ野球異例のシーズン 心身整える1カ月 最大の難関は「故障リスク」

[ 2020年5月26日 06:15 ]

槙原寛己氏
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 【槙原寛己氏 提言】開幕日が決定したことで、何より大きいのは選手らのメンタル面への影響だ。誰もが早く試合をやりたくてうずうずしているはず。気の持ちようは全然変わるし、おのずと気持ちも高まっていく。もちろん、調整の面でも6月19日から逆算しての練習が可能になり、方向性が見えてくるのは大きい。選手は心身ともに準備を整える1カ月となる。

 一番必要なのは実戦。選手は皆、体は出来上がっていると思う。シート打撃に紅白戦、練習試合と段階を踏んでいくが、打者なら打席数、投手ならイニング数…。必要な数字をクリアできるか。例えば先発投手であれば3試合、10イニング前後は投げたい。2、3、5イニングと増やしていくイメージだ。

 ただ、開幕まで1カ月弱はやはり短い。練習試合は各12試合。何より選手の故障が怖い。感覚を取り戻していない段階で急にギアを上げると、思わぬケガにつながる。気持ちがはやってしまう中、慎重にやらないといけない部分も必ず出てくる。シーズンが短縮される中で故障をすると取り返しがつかなくなる。開幕までの最大の難関と言えるだろう。(本紙評論家)

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2020年5月26日のニュース