広島・フランスア 守護神復活へ大野氏から金言3カ条 アドバイス胸に下半身徹底強化

[ 2020年5月12日 05:30 ]

佐々岡監督のノックを受けるフランスア
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 広島のヘロニモ・フランスア投手(26)が11日、本拠地で投手の分離練習に参加。春先から取り組む下半身強化のため、佐々岡監督直々のノックを15分間にわたって受けた。助っ人左腕には、広島OBでスポニチ本紙評論家の大野豊氏(64)が3カ条の金言を既に伝授。防御率1点台を誇り、リーグ3連覇に貢献した18年の輝きを取り戻す。

 午前中に本拠地であった投手練習。他の面々とマウンド上でノックを受け終えたフランスアは、サードに移って指揮官が打つゴロを15分間にわたって1人で追った。課題解消へ、春先から一貫して取り組むメニューだ。

 「下半身を強化している。投手には下半身が大事。強くすれば速い球が投げられる。いい投手になりたい」

 守護神候補に挙げられながら、今春オープン戦は登板2試合で防御率4・50。3月24日にあった中日との練習試合でも1点優勢の8回に救援登板して逆転され、翌25日に2軍再調整が決まった。DJと同様に、現在は1軍練習に参加中の身だ。

 左腕のそんな惨状を憂慮し、救いの手を差し伸べたのが大野豊氏だ。佐々岡監督を通じ(1)右足を上げ過ぎず、体を水平にマウンドの傾斜をうまく使う(2)右膝に意識を置き、体の開きを抑える(3)左肘が下がらないよう投球時にL字を意識する…の金言を伝授。フランスアは感謝しきりだ。

 「いい時(の状態)に戻るために、オオノさんが助けてくれた。いいアドバイス。今も守っているよ」

 以来、投球練習を控える中で筋力トレやランニング、ノックなどで下半身を徹底強化。5月1日の投球再開後も継続する。佐々岡監督は「今年は以前に増して球が走らず、本人も考えるところがあったと思う。今もトレーナーが付いて強化している」と語った。

 いまだ記憶に鮮烈なフランスアの18年。力で打者をねじ伏せ、救世主的な働きで3連覇に貢献した。土台再強化で復調へ。実現すればV奪回が見える。(江尾 卓也)

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2020年5月12日のニュース