エンゼルス・寺田庸一氏がトークショー トレーナー志望者らに不可欠な要素授ける

[ 2020年5月12日 21:55 ]

エンゼルスの寺田庸一氏
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 エンゼルスのトレーナー兼マッサージセラピストの寺田庸一氏(42)が8日(日本時間9日)、ビデオ会議アプリ「Zoom」で第3回オンライントークショー(The Stadium主催)を開催した。同社の代表取締役を務める山田晃広氏とともに国内のトレーナー志望者らに「米国のスポーツトレーナーのセカンドキャリア」をテーマに語った。

 寺田氏は米国の大学で学び、全米アスレチック・トレーナーズ協会認定アスレチックトレーナーを取得。「米国の資格を取るにあたって、栄養学は大学の授業で学んでいたので基礎的な知識はあったと思う」と語り、日本人トレーナーがメジャーで活躍できる理由については「日本人は器量に関して繊細なところがある。なじもうとする雰囲気を作ったりして選手に受け入れてもらうことも非常に重要だが、最も肝心なのは選手をケアするスキルとコミュニケーション」と説明した。

 メジャーリーグで活躍するトレーナーのセカンドキャリアについては「メジャーリーグの他チームへの移籍、他のチームで他の役割を担う場合もあるが、メジャーリーグの中で仕事をしている場合が多い。現場で長くやったトレーナーが座学を教えるために客員教授などになって指導するケースはあまりないように思う」と解説。自身のセカンドキャリアについては「求められているところに行こうと考えています」と語った。

 最後に受講者へのメッセージを求められると、「どのスポーツにも言えるが、どの年代でも四六時中そのスポーツのことをずっと考えたら良いと思う。いまは携帯(スマートフォンなど)でハイライトや動画を見れる時代なので一流選手の動きを見たり、考え方を知れるのはすごくプラスだと思う。ちょっとした時にでもスポーツのことを考え、動きをみることが大事」とエール。海外で活躍するためには「タイミングときっかけもありますが、技術とコミュニケーション能力が最低限必要。それが無いと仮に(球団に)入れたとしても、せっかく自分が目指していたところに行けたとしても、ここでは仕事ができないかな、と自分が思ってしまう。そうならないためにも技術とコミュニケーション能力を備えていることが大事」とスポーツトレーナーとして大切な要素を語った。

 株式会社The Stadiumでは新型コロナウイルスの感染拡大防止の影響で自粛している現状にスポーツの力で1人でも元気になって欲しいとの考え、オンラインでのセッションを企画している。詳細は、The Stadium公式Facebook(https://www.facebook.com/thestadium8214)に掲載中。同社は「スポーツと教育を通じて人生をより豊かにしていく」ことを掲げ、世界に通用するスポーツトレーナーの育成をサポートしている。

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2020年5月12日のニュース