阪神・大山 三塁定位置譲れない!途中出場で3打数3安打 反省も忘れず

[ 2020年3月12日 05:30 ]

オープン戦   阪神3―1ヤクルト ( 2020年3月11日    神宮 )

<ヤ・神>5回1死、大山は三塁内野安打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 シーズン開幕が延びたことで「三塁定位置争い」は、さらに激しさを増しそうだ。2試合続けてマルテに三塁先発を譲った阪神・大山は、4回の守備から途中出場し3打数3安打1打点を気を吐いた。

 「今日みたいにスタートから出られないのが増えていて、本当にチャンスが少ないと思う。一打席一打席アピールしないといけない立場で、結果が出たのはよかった」

 5回1死、ルーキー右腕・大西の高め真っすぐを叩いた打球は高いバウンドで三塁方向に飛び、全力疾走で内野安打。7回2死二、三塁では五十嵐のフォークに体勢を崩されながらも引っ張り込み三塁を強襲する適時内野安打。2本塁打した2月29日のソフトバンク戦以来、出場4試合ぶりの打点も記録した。9回2死一塁ではマクガフの速球を中前にはじき返した。

 矢野監督は「今日はいい姿(を見せてくれた)。最後の一本も大きい。いい競争ができていると思う」と評価した。7日の日本ハム戦から3試合連続安打で打率は・345まで上昇。ライバルのマルテは同・214だが、決着がついたわけではない。結果だけを見ればアピール成功だが、反省も忘れなかった。

 「積極性というか、いくところはいかないといけない。(ストライクを)2球見逃しているのはよくないと思っています」

 適時打を放った7回は1、3球目を見逃して追い込まれた。シーズンに入れば結果が重要視されるが、オープン戦期間は内容も問われるだけに満足はしていない。

 昨季の開幕4番は過去のこと。自らの実力でマルテを逆転してこそ価値がある。開幕はいつになるか未定だが「三塁・大山」を2年続けてコールさせるべく、結果を積み上げていく。(長谷川 凡記)

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2020年3月12日のニュース