巨人・陽岱鋼 バックスクリーンにチーム1号! 33歳復活のノロシに原監督「必死に取り組んでいる」

[ 2020年2月14日 05:30 ]

紅白戦   1軍7―1 2・3軍 ( 2020年2月13日    サンマリン宮崎 )

2、3軍との紅白戦の5回無死二塁、原監督(右奥)らの前で高井(左)から中越えに2ランを放った陽岱鋼(撮影・西海健太郎)
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 巨人・陽岱鋼外野手(33)が13日、宮崎キャンプ最終日に行われた2度目の「1軍VS2、3軍」の紅白戦に途中出場し、チーム1号を放った。5回無死二塁、実戦6打席目で放った初安打がバックスクリーンに飛び込む2ラン。5年契約の4年目に背水の覚悟で臨む33歳の一撃で、前回下克上を許した2、3軍を相手に1軍が7―1で勝利した。

 快音を残した打球が、宮崎の空に放物線を描いた。5―0の5回無死二塁。4回の中堅守備から出場した陽岱鋼は育成・高井の140キロ直球を完璧に捉え、バックスクリーンに叩き込んだ。

 「打ててよかった。これから試合も増えてくるのでアピールできるようにしたい」。実戦6打席目の今季初安打が本塁打。チームにとっても紅白戦4試合目で初本塁打となり、2、3軍に雪辱するトドメの一発となった。

 日本ハムからFA移籍し、5年契約の4年目。昨季は110試合に出場も打率・274、4本塁打、21打点に終わった。守備固めや代打の出番も少なくなく「悔しいシーズンだった」と言う。レギュラー獲りを目指し、今キャンプでは連日ランチ特打。2学年下の坂本に積極的に打撃のアドバイスも求める。

 ゴールデングラブ賞を4度受賞した外野の名手だが、出場機会を増やすため、志願して一塁の守備練習にも精を出す。中島らと正一塁手争いにも挑む姿に原監督は、「必死にこのキャンプに取り組んでいる」とうなずく。6回の2打席目は初球を簡単に打ち上げて一邪飛。悔しがる陽岱鋼は「いろんな選手が加入して若手もいる。彼ら以上に練習しないと勝てない」と背水の覚悟だ。

 同様にレギュラーが固定されていない二塁では吉川尚や山本、若林らが、捕手では大城や岸田がアピール合戦を繰り広げた宮崎キャンプは打ち上げ。原監督は「誤算が全くなかった。昨年よりもはるかに明るい材料、プラスアルファが多い」と総括した。あす15日からの沖縄2次キャンプで、さらにし烈なサバイバルが待っている。 (青森 正宣)

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2020年2月14日のニュース