筒香 レイズ入団会見つかみヨシ!「call me Yoshi」3か国語操り満面の笑顔

[ 2019年12月19日 05:30 ]

筒香 レイズ入団会見 ( 2019年12月17日    米フロリダ州・セントピーターズバーグ )

レイズの入団記者会見で笑顔の筒香。右はキャッシュ監督、左はニアンダーGM(AP)
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 DeNAからポスティングシステムでレイズ移籍を決めた筒香嘉智外野手(28)が17日(日本時間18日)、本拠地トロピカーナ・フィールドで入団会見に臨んだ。ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(45)以来の長距離砲としての成功が期待される。重圧を力に変え、夢舞台のメジャーで勝利に貢献していくことを、満面の笑みで誓った。

 背番号25のユニホームに袖を通した筒香は、英語で「Please call me Yoshi(ヨシと呼んでください)」と切り出した。そしてスペイン語で「Pa’la calle vamos(パラ・ラ・カイエ、バモス=行ったー、ホームランだ)」と野球中継でよく使われるフレーズも披露。満面の笑みが、夢への思いの大きさを物語った。

 「もちろん長打を期待されていると思う。長打を打つのがベストだけど、塁に出るなどいろんな貢献の仕方がある。レイズの勝利に貢献したい」

 選球眼も良く、日本で通算・382と高い出塁率。そして左翼だけでなく、三塁や一塁も守る万能性。幅広く評価され、2年総額1200万ドル(約13億800万円)で入団を決めた。その中でも、何よりも本塁打を求められていることは、筒香本人も承知していた。

 「60本!」。会見場が沸いた。ケビン・キャッシュ監督は本塁打を何本期待しているか問われて答えた。本拠地は本塁打が出やすい球場ではないが、「彼がそう変えてくれたらいい」とも言った。筒香が「レイズに来ないとキャッシュ監督が夢に出てきそうだったので…」と明かすほどの熱意だった。二刀流の大谷を除けば、15人目となる日本人野手。生粋の長距離砲は松井秀喜氏以来2人目だ。

 DeNAにドラフト1位で指名された09年10月、渡米してナ・リーグ優勝決定シリーズを目に焼き付けた。プロ入り後、オフは6年連続でカリフォルニア州に行きトレーニングを積んだ。15年オフにはドミニカ共和国でのウインターリーグに参加した。

 「この場所でプレーするため最善の準備を何年もかけやってきた。試合に出て早く1勝する瞬間を迎えたい」。憧れ続けた舞台へ。夢への扉が開き、終始絶えない笑顔が思いの重さを物語っていた。

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