誰に似てる?ベテラン右腕・中田賢一 縦縞ユニホームでもう一花

[ 2019年10月30日 10:00 ]

入団会見後に、阪神のユニホームに袖を通し、ポーズを決める中田(撮影・坂田 高浩) 
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 ソフトバンクから無償トレードで阪神に移籍した中田賢一投手(37)が28日、入団会見に臨んだ。縦縞のユニホームに袖を通し、新たなスタートを切った。

 今季の1軍登板は1度のみ。9月5日の楽天戦。プロ15年目で15年連続白星まで、あとアウト1つの場面で同点打を浴びて無念の降板となった。「最少失点で次に渡せたのは良かったけど、悔しさを持って次回のチャンスをもらえるようにやりたい」と振り返っていたが、その後、出番はなかった。

 17年8月には長男が誕生した。マウンドでの闘争心あふれる表情からは一転、目尻を下げながら喜びを語っていたのが印象深い。「誰に似てるか」というお決まりの質問に「毎日、顔が変わるから分かんないですよ」とデレデレの新米パパ。そこから話題は“そっくりさん”にまで広がり、「僕、千代の国に似てるって言われるんですよ」と教えてくれた。

 今年8月下旬に初めて1軍に合流。同時期には柔道の世界選手権が開催されていた。男子66キロ級で金メダルを獲得した丸山城志郎(26=ミキハウス)と似てるのではという話題を伝えると、「どんな選手なんですか」と逆取材を受けた。そして、「最近言われるのはガリットチュウの福島さんかな」と笑顔で話してくれた。

 北九州市立大からプロ入り。これまで大きなケガが一度もなく、通算100勝に達したのは並々ならない努力があったからだ。つまらない、緩い話にも、おおらかに真摯にお付き合いしてくれるベテラン右腕。新天地でもう一花咲かせてもらいたい。(記者コラム・後藤 実穂)

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