明大・善波達也監督が退任 リーグ優勝9度の名将「新しい空気でもって強い明治になっていけば」

[ 2019年10月30日 15:49 ]

明大の善波達也監督
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 明大野球部の善波達也監督(57)が30日、今シーズン限りで退任する意向を明かした。同大の今秋最終戦となる立大4回戦終了後に自らの口で説明した。

 善波監督は「今季をもちまして退任することになりました。大変お世話になりまして、有難うございました」と話し、退任の理由を「より良い明治野球部ができるように、新しい空気でもって強い明治になっていけばと思った。また、会社の仕事もあってそこをきちんともう一度しないといけない時期でもあった」と明かした。

 また、昨年のシーズン後「成績も悪かったので一度井上部長や土井OB会長にご相談しました。ただ、井上先生からは『責任とるならまずは私が先に辞める』と言われまして。しっかりやらないといけないという思いだった」と、今季に向かった経緯を説明。「選手には3日前の朝に伝えたが、春から感じていたみたいでスタッフも選手もそういう気持ちで(全日本大学野球選手権を)勝たせてくれたのだと思う。島岡さんが時間をかけて、人としてきちんとしろと言い続けてきた。そこをベースに続けて勝てるチームになっていってほしい」と涙ぐみながら語った。

 同監督は明大卒業後、社会人・東京ガスで捕手としてプレー。04年同大コーチ、08年同監督に就任。チームを計9度、東京六大学リーグ戦優勝に導いている。15、17年には大学代表も指揮した。今年6月の全日本大学選手権では、同校を38年ぶりの日本一へ導いた。後任はOBを中心に今後選定を進める方針。

 今秋ドラフトで広島からドラフト1位指名された森下暢仁投手(22)、中日・柳裕也投手(25)ら10年連続でプロ入り選手を輩出したほか、多くの教え子がプロ、アマ球界で活躍している。

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2019年10月30日のニュース