侍ジャパン合宿 高橋礼が初ブルペン「内角高め」意識31球 伝統サブマリンで世界斬る

[ 2019年10月30日 05:30 ]

侍ジャパン強化合宿

室内ブルペンで投球練習する高橋礼(撮影・成瀬 徹)      
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 ライズボールで世界斬りだ。侍ジャパン代表合宿で高橋礼が初めてブルペン入りし、下手から浮き上がる高め直球を中心に31球を投げ込んだ。

 「外国人打者は本塁打もあるけど、内角高めに強いボールを思い切り投げられるように意識して投げました」

 地面すれすれの高さから、女房役の小林が懸命に腕を伸ばして捕球する姿が異質な軌道を物語る。視察した稲葉監督も「あまり高めを投げる調整法はないと思うけど」と目を丸くし、「日米野球の時も、高めの直球で空振りを取っていたから。有効な球だと思う」とうなった。

 高橋礼は昨年11月の日米野球第1戦に救援登板し、3三振を奪うなど2回無失点と結果を残している。希少性が高い変則投法は国際大会では重要戦力となる。06、09年のWBC連覇に貢献した渡辺俊介、牧田和久は13、17年WBCで活躍し、守護神も担った。「先発ももちろんやりますし、中継ぎとして流れを変えられる存在になりたい」。2年目の今季は12勝を挙げた。背番号28が、伝統のサブマリンの系譜を受け継ぐ。(湯澤 涼)

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2019年10月30日のニュース