大谷、逆方向へ4号2ラン トラウト13球粘った直後の初球「あれだけ見られたので」

[ 2019年6月6日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス2―4アスレチックス ( 2019年6月4日    アナハイム )

6回1死一塁、中越え2ランを放ちトラウトに迎えられる大谷(中央)(撮影・会津 智海)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が4日(日本時間5日)、本拠地アスレチックス戦の6回に今季4号2ランを放った。2番のマイク・トラウト外野手(27)が13球粘って出塁した直後のツーシームを逃さず、初球打ちのアーチは早くも3発目。初回にも中前打を放ち、今季7度目のマルチ安打もマークし、2連敗を喫したチームの中で存在感を放った。

 クラブハウスの通路脇。大谷はトラウトに「ショータニ!」と声を掛けられた。「オオタニ」と「ショウヘイ」を合わせた新たなニックネームに恥ずかしそうな笑みを浮かべた。

 「あれだけ球も見られたので一発目からしっかり捉えられた」

 6回1死一塁。2番トラウトが粘り、13球目に死球で出塁した。直後の初球だ。右腕モンタスの95マイル(約153キロ)内角ツーシーム。ボールゾーンから入ってくるフロントドアを叩くと、高く舞い上がった打球は左中間フェンスを越えた。

 3試合ぶりの一発は二刀流らしく「あれだけ良い打者に粘られると、次の打者に対してストライクが欲しい」と投手心理を読み切ったものだった。今季4本塁打中、3本が初球打ちだ。3番を任される自身の前を打つトラウトの存在が大きい。「ほぼ必ず出塁してくれる。その中で数多く近くでボールを見ながらタイミングを取ったり、いろんな球種を見たりできる」。最高のお手本がいるから、ファーストストライクからのフルスイングが可能となる。

 試合前には150フィート(約46メートル)まで離れて計90球のキャッチボールも行った。打率は・239だが、初回には3試合ぶりの中前打も放った。「100打席(106打席)も立って(状態が)上がらないでは駄目。次の100打席を大事にしながらやりたい」。9試合ぶりに戻った本拠地で、大谷はしっかりと大歓声に応えていた。

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2019年6月6日のニュース