中日「カトキャノン」アピールに成功 阪神スコアラー「すごいわ…」

[ 2019年2月24日 05:30 ]

オープン戦   中日4―8DeNA ( 2019年2月23日    北谷 )

4回表無死一塁、打者・桑原(右)の時、一塁走者・大和の二盗を阻止する加藤(撮影・椎名 航)
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 「カトキャノン」がアピールに成功だ。オープン戦初戦となったDeNA戦(北谷)の先発マスクに抜擢された中日の5年目捕手・加藤が強肩を炸裂させた。初回無死一塁で二盗を試みた神里を素早い送球で阻止。4回には無死一塁から通算83盗塁の大和も二塁で刺した。

 「走者が出た時は常に走ってくると準備している。“走って来い”の気持ちで待っていた。コースさえ外さなければ大丈夫」

 自慢の肩でピンチの芽を摘むと、課題の打撃でも1―4の5回2死一、二塁から中前適時打を放ち、存在感を見せた。

 昨季、強肩を武器に日本シリーズで盗塁を6連続で阻止し、MVPに輝いたソフトバンク・甲斐が「甲斐キャノン」としてブレーク。奇しくも92年生まれの同学年。5年目で1軍出場わずか5試合の加藤は「比べる立場でない」と謙遜するが「カトキャノン」として売り出し中だ。

 他球団の007も警戒レベルを引き上げた。阪神の嶋田宗彦スコアラーは「あの肩の速さとコントロールでは走れないだろ。すごいわ…」とお手上げ状態だ。

 チームは谷繁元信氏の引退後、正捕手が不在。裏を返せば、1軍経験の乏しい加藤にとってもチャンスは十分にある。「僕は結果を出して生き残っていかないと」とさらなるアピールを続け、開幕マスクを狙う。

(徳原 麗奈)

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