鳥谷 レギュラー奪回へ逆襲打 初球仕掛けて盗塁「動けている」

[ 2017年3月5日 05:45 ]

WBC強化試合   阪神3―0オーストラリア ( 2017年3月4日    京セラドーム )

<阪神・オーストラリア>3回2死一塁、鳥谷は二盗を決める
Photo By スポニチ

 阪神・鳥谷が逆襲に転じた。まずはバットで魅せた。3回2死、カウント2ボール1ストライクから長身左腕・ブラックリーの外角速球に体が反応。コースに逆らわない打撃で左前に運んだ。

 「動きの方は、練習と変わりなく動けている。(積極的な打撃が)良いか、悪いか、わからないけど…。あとは、いろいろ対戦しながらですね」

 もちろん、これだけでは終わらない。数多くの経験を積んできた鳥谷だからこそ、即座に動いた。替わったばかりの右腕・ルジックの初球に二盗に成功。「あれ(盗塁)は、いけると思った」とモーションが大きいのを見逃さず、タイミングを合わせることもなく得点圏に進み、原口の左前打で生還した。

 5回1死では、左腕L・ウェルズの初球、真っすぐを左翼線に運ぶ二塁打でマルチ安打を記録。2死後、打者・中谷への3球目がワンバウンドになると、すかさず三塁を陥れた。

 「(マルチ安打は)まぐれです」

 謙そんする一方で、プレー状態が上がり始めたことを示した。前日3日の侍ジャパンとの強化試合では「3番・遊撃」で今春初先発したが4打数無安打で見せ場なく終わったが、わずか一日でアピールするところは、さすがというしかない。

 現状では開幕戦における遊撃争いは北條に大きくリードを許している。「結果が出たから、ホッとはしていると思うけどね。そこら辺をどんどん上げていってほしい」。金本監督も、より高いレベルでの競争を臨んでいる。シーズン開幕まで26日。慣れ親しんだ定位置を簡単に譲るつもりはない。背番号1が、必死に無言の抵抗を続けていく。

続きを表示

この記事のフォト

2017年3月5日のニュース