【中国分析】海外で技術磨いたエリートが集結

[ 2017年3月5日 10:30 ]

侍ジャパン対戦チーム分析=中国

<オリックス・中国>2回を3安打2失点の中国・チェン
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 中国代表に初めての元大リーガー、ブルース・チェンが加わった。パナマ出身で、祖父母が中国人。オリオールズなど11球団で17年、通算82勝を挙げた左腕だ。松井秀喜を通算・172と2番目の低打率(30打席以上対戦)に抑えたキラーだった。15年5月に引退していたが、今回の招請に「中国人の子孫として父母もとても誇りに思う」と練習を再開して臨む。

 朱権は中国吉林省生まれ。05年、韓国に渡って国籍取得した。新球団ktで昨季、球団初完封など6勝を挙げた右腕だ。

 国内組では中国棒球リーグ(CBL)で昨季最多勝、最優秀防御率の楊燕勇が軸。大リーグ機構が09年に建設した中国野球開発センター(MLBDC)からは昨年のU―18アジア選手権で最優秀右投手となった宮海成がいる。まだ18歳、最速145キロの速球派だ。

 昨季CBLで本塁打、打点2冠の孟偉強を本来の捕手ではなく外野で起用し主軸を打つ。U―18で監督を務めた王偉や3大会連続出場で主将を務める?夫佳らベテランが前後を固める。一昨年オリオールズとマイナー契約、イチローにちなみ「イチ・シュー」と呼ばれる許桂源や、四国アイランドリーグ・香川にもいた李沢源が控える。3大会連続出場のレイ・チャンとジョイ・ウォンの米3Aコンビで組む三遊間は堅い。

 アリゾナ、鹿児島キャンプで準備を進めた。09年は台湾、13年はブラジルを破った。今回もジョン・マクラーレン監督(65)の下、金星を狙う。 (内田 雅也)

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