ソフトB 2日でM消えた…主力に故障者続出、工藤監督ピリピリ

[ 2016年9月5日 06:17 ]

<楽・ソ>敗戦に肩を落とす工藤監督

パ・リーグ ソフトバンク1―5楽天

(9月4日 コボスタ宮城)
 広島のようにすいすいとはいかない。ソフトバンクは初回の4失点が響いて敗れ、9度目の挑戦でようやく2日に初点灯させた優勝マジックが、わずか2日で消えた。

 山田が自滅した。2死一塁から2四死球で満塁。中川に2ボールから真ん中に入った速球を中越えへの本塁打とされた。3週連続で日曜日に先発していた岩崎が疲弊している中継ぎへ回り、代わりに6月14日以来の先発を託された。2回も2死満塁として岩崎と交代。工藤監督は「ホームランを打たれるよりも、その前の打者と勝負をしないと。頑張ってほしかったけど」と残念がった。

 バッテリーを組む予定だった細川が、前日の試合で右太腿を故障。「右大腿二頭筋筋挫傷」の診断で出場選手登録を外れた。軽症で10日間ほどで復帰できる見込みだが、ここ15試合中14試合で先発マスクをかぶる経験豊富なベテランの不在も響いた形。さらに、中村晃も右太腿裏違和感で8回に代打を送られた。「ぴりっときた。大丈夫と思う」と本人は軽症を強調したが、右手薬指骨折で離脱した柳田、腰痛でDH出場の内川、右足首痛を抱える長谷川に続く主力の故障発生だ。連続5得点以上は10試合で止まり、好調だった打線にも陰りが見えだした。

 山田は再び中継ぎへ配置転換され、11日の西武戦(ヤフオクドーム)は摂津が先発する可能性が高まった。「ここから負けていい試合は一つもない」と工藤監督。敗戦の悔しさを物語る言葉だった。(福浦 健太郎)

 ≪最短マジック再点灯日は6日≫ソフトバンクが敗れ、日本ハムが引き分けた結果、ソフトバンクのマジックが消滅した。日本ハムが残り試合に全勝すれば勝率・6595となり、ソフトバンクが日本ハム戦を除いた全試合に勝った場合の勝率・6594を上回り、自力優勝の可能性が復活したため。なお、ソフトバンクの最短マジック再点灯日は6日。ソフトバンクがオリックスに勝ち、日本ハムがロッテに△か●、ソフトバンクが引き分けでも、日本ハムが●ならいずれのケースもM17が出る。

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2016年9月5日のニュース