笠原被告に懲役1年2月を求刑、声振り絞り「毎日ギャンブルでまひ」

[ 2016年9月5日 18:39 ]

 プロ野球巨人の野球賭博事件で、賭博開帳図利ほう助と常習賭博の罪に問われた元選手笠原将生被告(25)ら2人の公判が5日、東京地裁であり、笠原被告は被告人質問で「球場のロッカーや寮で毎日のようにギャンブルをしており、感覚がまひしていた」と述べた。

 検察側は笠原被告に懲役1年2月を求刑。胴元役として賭博開帳図利罪に問われた元飲食店経営者斉藤聡被告(38)には懲役1年6月を求刑した。弁護側は事実関係を認めた上で、法の適用に誤りがあると主張し結審した。判決は10月5日。

 スーツ姿の笠原被告は「興味本位で野球賭博を始めた。単にギャンブルがしたかった」と説明。今後については「反省し、まじめに生きていきたい」と声を振り絞った。

 事件では、東京区検が8月、賭博の罪で福田聡志(32)、松本竜也(23)、高木京介(27)の3元選手を略式起訴。東京簡裁は罰金40万~20万円の略式命令を出した。

 起訴状では、笠原被告は2014年9月~15年8月、松本、高木両元選手から賭け金を集めるなどして斉藤被告の賭博を手助けしたほか、自らもプロ野球などで現金計450万円を賭けたとしている。斉藤被告は14年5月~15年8月、プロ野球と高校野球計12試合を対象に笠原被告らに賭けをさせ、野球賭博を開いたとしている。

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2016年9月5日のニュース