巨人ドラ1桜井「頼みづらいけど…」松井氏にお願い、打席立って!

[ 2016年1月31日 05:30 ]

合同自主トレ最終日、ブルペンで投球練習する桜井

 巨人のドラフト1位・桜井俊貴投手(22=立命大)が30日、春季1次キャンプ地の宮崎で臨時コーチを務める球団OB・松井秀喜氏(41)に、投球練習中に打席に立ってもらうことを望んだ。日米通算507本塁打のレジェンドの目に自身の球がどう映るのか。金の卵は向上心旺盛だ。

 あまりに恐れ多い。でもチャンスがあれば見てほしい――。桜井は「(松井さんは)強打者というイメージ。自分からは頼みづらいですけど…。時間があればお願いしたいです」と口にした。「バッター目線で嫌なピッチャーとは、どんな投球をするのか聞きたい」。ブルペンでの“対戦”を、プロで戦い抜くための糧にするつもりだ。

 14年の春季キャンプ。この時も臨時コーチを務めていた松井氏は、当時2年目だった菅野のブルペン投球で打席に立った。膝元への威力抜群の直球に「ウワッ!」と思わず腰を引き、「球に力があるし、制球もいい」と感想を話した。自信をつけた右腕は同年、12勝、防御率2・33の働きでセ・リーグMVPを獲得。桜井もそれにあやかる。

 巨人では、新人時代に長嶋茂雄終身名誉監督に肩を触れられた選手は大成するという“ミスター神話”がある。坂本、長野、沢村、菅野らがその例だ。松井氏の「打席入り」も、菅野に続いて桜井が活躍することで新たな“神話”となる。

 宮崎合同自主トレ最終日のこの日、桜井はブルペンで捕手を立たせたまま、直球のみ41球を投じた。回転の利いた球が伸びる。途中まで相川に投じ、これが初めてプロの捕手に投げ込む経験になった。用松ブルペン捕手は「きれいな回転で、速くて重い。球だけ見ると木佐貫を思い出す」と口にした。03年新人王に輝いた木佐貫洋(現巨人スカウト)とは大卒、ドラフト最上位入団、背番号21が共通項で、川崎市の選手寮で暮らす部屋まで同じ。1年目10勝の好成績もならいたい。

 「最後の10球は8割程度まで力を上げて投げた。紅白戦まで日にちがないので、自分のペースで万全でいけるようにしたい」。初登板が予定される2月11日に照準を合わせる。 (神田 佑)

 ▼相川(体調不良で29日は宿舎で休養し、この日復帰。桜井の球を受け)調整段階なので、まだ何とも言えないです。

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