阿部　バット封印し“体いじめ”「我慢するところは我慢」

体幹トレーニングで体を鍛え直す巨人・阿部

　頭皮から顔に、大粒の汗が滴る。気温２９度の常夏グアム。約１時間の体幹トレーニングで巨人・阿部が、「きつい。これ以上は無理」と漏らす。体中の筋肉をいじめ抜き、「新しいことも取り入れて。（バットを持ちたくても）我慢するところは我慢する」と汗を拭った。

　坂本、長野らを引き連れた「阿部組」を解体し、単独で行うグアム自主トレ。０４年から１３年連続で同地で自主トレを続けるが、初めてバットを封印した。約１５種類の体幹トレーニングを敢行。基礎体力強化に専念し、バットは今月下旬に宮崎に移動してから振り込む予定だ。

　昨年は初日から１キロのマスコットバットを振るなど超ハイペースで仕上げたが、開幕前に疲労が蓄積。シーズン中は故障による離脱が相次いだため、新たなスロー調整法を取り入れた。「立ち上がりだし、これから少しずつ。体調を整えるイメージでやっていければ」と３７歳を迎えるプロ１６年目を見据えた。（グアム・神田　佑）