マエケンに最強代理人 昨オフ400億円契約まとめた凄腕ウルフ氏

[ 2015年12月5日 06:23 ]

たくさんのグラブを背に笑顔の前田健

 広島は4日、前田健太投手(27)のポスティングシステムでの大リーグ移籍を容認すると発表した。来週中に日本野球機構(NPB)に申請手続きをとる予定。大リーグ側に通知する譲渡金は上限の2000万ドル(約24億6000万円)に設定するとみられる。前田健は13年オフに球団に将来的なメジャー挑戦の意向を伝え、3年越しの希望がかなった。国際大会「プレミア12」で侍ジャパンのエースを務めた27歳右腕の争奪戦が始まる。

 ポスティングシステムでメジャー移籍を目指すことが決まり、前田健は「自分の夢を後押ししてもらい、喜びというより、感謝の気持ちでいっぱい」と、球団やファンへの思いを口にした。13年オフに将来的な挑戦の意向を球団に伝え、今季はリーグ最多の15勝を挙げ、2度目の沢村賞を獲得するなど自らの手で3年越しの夢をかなえた。

 WBCなどの国際大会を経験し「それまではチームでも“自分が1番”と思っていたが、自分の未熟さを痛感した。厳しい環境に身を置いて挑戦したいという思いが強くなった」と言う。海外FA権取得は最短でも17年となるため「年齢的なものもあるし、自分が行ける状態の時に行きたい。ポスティングを利用した方が球団への恩返しにもなる」と説明した。

 注目の移籍先については「自分を必要としてもらえる球団であればどこでも行きたい」と話した。既に今季も頻繁にスカウトが来日していたダイヤモンドバックスが強い関心を示し、カブス、ヤンキースなど資金力がある球団も先発投手を求めている移籍市場の状況が追い風ともなっており、複数球団が獲得に乗り出すのは確実だ。

 その中で「史上最強」代理人も決まった。米国ロサンゼルスに本拠を置くエージェント会社「ワッサーマン メディアグループ」のジョエル・ウルフ、アダム・カッツの両代理人が移籍交渉を行う。特にウルフ氏は昨オフに、顧客のスタントンとマーリンズの間で、北米アスリートとしては史上最高額となる13年総額3億2500万ドル(約400億円)の契約をまとめたらつ腕だ。ウルフ氏自身、91年ドラフトでアスレチックスから3巡目指名を受け、引退後は松井秀喜氏の代理人であったアーン・テレム氏の下で代理人業のノウハウを学んだ。これまで松井稼、五十嵐、高橋尚、岩隈の交渉に携わるなど、日本人選手となじみも深い。今オフもメジャー屈指の遊撃手、ブランドン・クロフォードを、6年総額7500万ドル(約92億2500万円)でジャイアンツでの契約延長に成功したばかりだ。

 「大リーグの魅力は行った人にしか分からないからこそ行く。自信はしっかり(米国に)持っていかなければならない」。マエケンの新たな挑戦が始まる。(東山 貴実)

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