工藤監督が異例の講演 高校指導者相手「自分に言い聞かせるように」

[ 2015年12月5日 20:32 ]

高校指導者を前に講演する工藤監督

 ソフトバンクの工藤公康監督が5日、東京都内での東京都高野連の指導者研修会で講演し、夏の甲子園大会で8強入りした関東第一高の米沢貴光監督ら約350人の出席者に対し「人間として、しっかりと成長させることが何より大事」などと語った。都高野連によると、プロ野球の現役監督がアマチュア指導者に講演するのは異例という。

 工藤監督は日本一を達成した1年目の指揮で心掛けたことに「選手としっかりコミュニケーションを取ることと、上から目線で話をしないこと。指導する側が偉いわけでも素晴らしいわけでもないから」と話し、選手に練習の意図を説明し、理解させることの重要性を説いた。肩や肘などのけがを防ぎ、効率的に鍛える練習法も紹介した。

 都高野連が監督就任前から依頼して内諾を得ており、今回の講師が実現したという。工藤監督は約1時間半、熱弁を振るい「言ったからには自分もしっかりやらないと。自分に言い聞かせるように話した」と述べた。

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2015年12月5日のニュース