侍J小久保監督、創価大・田中招集へ 来秋ドラフトの目玉右腕

[ 2015年12月5日 06:12 ]

台湾との強化試合でアマ選手の招集に名前が挙がった創価大・田中

 野球日本代表マネジメント委員会(JBMC)が4日、都内で開かれ、初めて各世代の代表監督が一堂に会して強化方法など活動方針について議論した。2時間30分にも及び、議長を務めたNPBエンタープライズの今村司社長は「各世代で最強チームをつくろうと、活発な意見交換が行われた。トップチームもプロだけでなく、最強チームをつくる共通認識を持った」と説明した。

 11月の国際大会「プレミア12」で3位に終わったトップチームは、来年3月上旬に国内で台湾との強化試合が2試合組まれている。出席者によると、小久保監督からもアマ選手の招集の可能性が示され、アマ側も「問題はありません」との声が上がったという。小久保監督は「全世代の監督が感じた改善点、収穫があった。そういった部分を共有することは大事」と話すにとどまったが、関係者は「田中は招集の可能性があるでしょう」と来秋のドラフトで12球団が1位候補としている創価大・田中正義投手(3年)の名前を挙げた。

 小久保監督は今年6月29日に大学日本代表がNPB選抜と行った壮行試合を視察。田中がプロ相手に4回完全、7連続を含む8三振を奪った投球に「こんな選手がおったんかという感じで驚きました。今でもプロで通用すると思うなら、もう一つ上の目標設定をして、いずれはトップチームで」と話していた。

 田中は今秋の東京新大学野球リーグ・共栄大戦で無安打無得点試合を達成。同リーグで50イニング連続無失点中と無双ぶりを発揮している。17年3月の第4回WBCはプロ入り直後で代表入りは微妙だが、先には20年の東京五輪がある。最速156キロ右腕が世界に羽ばたくきっかけとなるかもしれない。(倉橋 憲史)

 ▼全日本野球協会・内藤雅之専務理事 出席者全員が発言し、各世代でしっかりやっていこうという話になった。

 ▼高校日本代表・西谷浩一監督 全世代で最強を目指すということ。監督が代わっても、その思いを引き継いでいきたい。

続きを表示

この記事のフォト

2015年12月5日のニュース