「ソフト松坂」来月上旬誕生 日本シリーズでの一体感が“決め手”

[ 2014年11月23日 05:30 ]

ソフトバンクと基本合意に達した松坂

 メッツからFAとなった松坂大輔投手(34)が22日、ソフトバンクと基本合意に達し、入団の意思を伝えた。契約期間は3年で、年俸総額は出来高を含めて12億円以上とみられる。松坂は本紙の取材に「正式に決まってから、お伝えできると思います」と語った。

 松坂の決断に大きな影響を与えたのは、ソフトバンクが阪神を4勝1敗で下して3年ぶりの日本一となった先月30日の日本シリーズ第5戦(ヤフオクドーム)。ボストンの自宅でネット中継を見ていた松坂は、同戦後に「ソフトバンクは素晴らしいチームですね。ベンチも含めた全員が勝利のために同じ方向を向いていた」と関係者に話したという。

 その後、FAとなると真っ先にソフトバンクから交渉の連絡が入った。高校時代を過ごした横浜に本拠を置くDeNAも3年契約で年俸3億円を超える条件で対抗。球団の熱意も感じて、最後まで悩んだという。それでも最後は、連覇を目指すソフトバンクの一員になる決意を固めた。

 背番号は18が用意されている。西武、レッドソックス時代につけた愛着のあるエース番号だ。今季所属したメッツでは、調子が良くても、中継ぎとしてブルペン待機する日々が続き、「先発にこだわりたい」として9年ぶりの日本球界復帰を選択した。ソフトバンクの先発陣には摂津、大隣ら主力のほか、武田、東浜ら有望な若手もおり、競争は覚悟している。

 今後は住環境も含めて球団と細部の条件を詰めた上で、正式契約となる見込み。12月上旬にも「ソフトバンク・松坂大輔」が誕生する。

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2014年11月23日のニュース