逆襲の15年へ…西岡 開幕OK!右肘「大丈夫」指揮官も期待

[ 2014年11月23日 05:30 ]

<阪神ファン感謝デー>紅白戦のMVPに輝いた今成をガッツポーズで迎える西岡

 阪神の「ファン感謝デー2014」が22日、甲子園球場に4万人を集めて行われた。11日に「右肘のクリーニング術」を受けた西岡剛内野手(30)が和田監督と面談を行い、来年2月1日の沖縄キャンプインに間に合うと経過報告した。

 1年を締めくくる虎党との触れ合いの場で、西岡は高らかに再出発を誓った。遊離軟骨を除去した右肘の抜糸を21日に行い、この日からリハビリも開始。「大丈夫、大丈夫。リハビリも少しずつ前からやっているし、今は投げてないけど、2カ月くらいで投げられる」。声を弾ませて現状を語り、早くも逆襲の15年を見据えている。

 「そこ(開幕)に合わせるために手術したんだから。大丈夫です」

 今年2月の沖縄キャンプから右肘に痛みを訴え、だましだましプレーしていた中で福留と衝突した3月30日巨人戦(東京ドーム)の悪夢が降りかかった。しかし苦境でも決してめげることなく、クライマックスシリーズ、日本シリーズでは十分にその存在感を誇示。真の歓喜を来季こそ。順調に復活道を歩む男に、報告を受けた和田監督もうなずく。

 「万全にしてシーズンを送ってほしい。(開幕?)もちろん。キャンプで万全に行かないまでも、普通にできるくらいの状態にしてほしいね」

 タテジマ3年目は西岡にとって特別な1年になるだろう。再起をかけるだけでなく、入団から公私ともに仲が良かった新井が広島へ移籍。二遊間を組んだ鳥谷も海外フリーエージェント権を行使し、メジャーに挑戦する可能性が出ている。「(仲間が)いなくなるのは寂しいな、と感じます。でもそこは個人個人の野球人生。来年頑張ってほしい」。オレも負けない―。4万人以上が詰めかけた聖地を見回しながら、新たに誓いを立てた。

 「ファンの人に1年間応援してもらった。きょうはファンの人のもの。その中でも元気をもらった。必要な存在です」

 鳥谷の去就、中島獲得の成否によって大和の遊撃再転向など内外野が大幅にシャッフルされる可能性がある中で、西岡の来季ポジションは…。「監督とも何も話していません」。だが内野でも外野でも、揺るがないことがひとつだけある。必ず自分の手で阪神10年ぶりの栄光を―。この熱い思いだ。 

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2014年11月23日のニュース