浅村2打席連発!西武「わんこそば」打線で今季最多17安打

[ 2014年5月19日 05:30 ]

<楽・西>3回2死、2打席連続の左越え本塁打を放つ浅村

パ・リーグ 西武12―2楽天

(5月18日 盛岡)
 打っても打っても止まらない。岩手名物「わんこそば」のように西武打線が、手を休めず積み上げた今季最多17本の安打。2発を含む3安打4打点で引っ張った浅村は、ホッとしたように笑った。

 「交流戦に連勝して入っていきたいと思っていたので、よかったです。(打撃は)ちょっとずつ良くなっていますね」

 盛岡の地で悩める若獅子が息を吹き返した。1―1の2回無死一塁で、勝ち越しの左越え6号2ラン。3回には2打席連発の左越え7号ソロを放った。右翼から左翼への強風に乗りフェンス際に着弾した2発。「風にも乗ってくれた。風です、風です」と強調したが、自身の迷いも吹っ飛ばす連続アーチだった。

 4番には昨年5月29日のDeNA戦(横浜)から座った。しかし、今季は打率・263、21打点、5本塁打と状態が上がらず、15日の日本ハム戦(札幌ドーム)で135試合ぶりに4番を外れ6番に入った。「大きいのを狙ったりというところがあった」と感じていた無意識の重圧。伊原監督に「悩みがあるのか」と問われ「悩みはないんですけど…」と答えるほど考え込んでいた。それでも、不振のなか、ティー打撃の際にネットから従来より約1メートル長く距離を取ることで、打球の強さを確認。悩みを振り払うように振り込むことで、スイングに力強さがよみがえった。6番に入り3試合で7安打7打点と大当たり。「きょうは神風ですよ」と冗談めかした伊原監督も、2戦で31安打19得点と上向きの打線には「浅村が6番を打っているのは嫌な打線」と手応えを口にした。

 交流戦突入前にようやく今季3度目の連勝で、5位の楽天に2ゲーム差。今後も6番を任される浅村は「チャンスメークもしないといけないし、いろいろやることはある」と前を向いた。若獅子が目覚めたレオ打線の逆襲の時が来た。

 ▼西武・十亀(今季初先発し7回7安打2失点で2勝目)ゲームはつくれたのでよかった。ただ反省すべき点が多かった。次の課題にしたい。

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2014年5月19日のニュース