巨人　４被弾１０失点で大敗…試合後にミーティング

＜巨・広＞７回１死、ニゴロに倒れる阿部

セ・リーグ 巨人３―１０広島

（5月18日 東京Ｄ）
　今季ワーストとなる計４本の本塁打を浴び、１０失点で大敗。巨人は首位・広島３連戦で負け越して、貯金を３まで減らして交流戦を迎える。原監督は表情を変えることなく「なかなかこちらの流れで戦うことができてない。チームとしていい状態ではない」と吐露。試合後にはコーチ間でミーティングも開いた。

　前日、菅野の力投で連敗を５で止めた勢いが初回に絶たれた。先発のセドンが無死一塁から菊池に初球の１２５キロ速球を左中間２ラン。相手の出方をうかがうどころか、真ん中に投げ込んでわずか６球で失点した。３回は１死二、三塁からエルドレッドに２ストライクと追い込んだ後、暴投で失点し、続く１球は高めに浮いた速球を左中間２ランされた。また、４番手の笠原は６回に投手のバリントンに四球を与えてから満塁のピンチを招き、エルドレッドに被弾。指揮官も「恥ずかしい」と話し、セドンと笠原の２軍降格、須永、福田の昇格を決めた。

　大差の展開とはいえ、打線もつながりを欠く。特に、５番の村田と６番の阿部は３打数無安打と結果が出ない。村田は「ヒットが出ていないし分からない。感触は悪くはないけど」と話したが、１７打席連続無安打で打率は・２４６まで降下。阿部も規定打席到達ではリーグ最低打率の・２２０となった。中核を成す２人が不振では、打線の爆発力は期待できない。

　指揮官は「状態を立て直す、いい方向、いい軌道に乗せるという部分が重要になってくる。（２０日からの）交流戦をきっかけにそういう状況になればいい」と言った。気持ちの切り替えとともに、投打に出ているほころびの修復を早急に行う必要がある。時間がかかれば、それだけ広島の背中は遠のく。

　▼巨人・セドン（３回６安打５失点で敗戦投手）広島打線は失投を相手が見逃さずに打ってきた。それに尽きる。