ソフトB 拙攻、投壊…首位攻防戦3連敗、交流戦で巻き返しだ

[ 2014年5月19日 05:30 ]

<オ・ソ>ベンチでさえない表情の秋山監督(左)

パ・リーグ ソフトバンク2―7オリックス

(5月18日 京セラD)
 ソフトバンクに“暗雲”が立ち込め始めた。勝てば、リーグ首位で交流戦に臨めたオリックスとの首位攻防第3ラウンド。どうしても落としたくない試合でまさかの展開だ。

 安定感たっぷりだった先発ウルフが2回に火ダルマ。1死後、駿太に左前打されたのを皮切りに6連打を浴びた。その直後、ペーニャへ3球目を投げると、顔をゆがめて右腕を2度3度振った。1回1/3で今季最短KO。治療のため、ベンチに下がるとマウンドに戻って来ることはなかった。

 「右肘周辺に強い張りを感じた。そのまま投げ続けるのは難しかった」

 降板してから電気治療やアイシングで様子を見ていたウルフは試合後、浮かぬ顔で振り返った。すぐにでも出場選手登録を抹消されることはなかったが「あす(19日)投手練習に参加して、その状況を見てから病院で検査するかどうか決める」と新井チーフトレーナー。予断を許さない状況だ。

 エース摂津が「右肩の筋疲労」で登録抹消されるなど開幕ローテーションのメンバーからすでに寺原、東浜が姿を消した。これでウルフまでが戦列を離れるとなれば一大事だ。

 「OSAKA CLASSIC 2014」と銘打たれたなかでの3戦目は今季ワーストの1イニング6失点が重くのしかかり、今季初の同一カード3連敗。拙攻と投壊に「点を取れるときに取って、先発が試合をつくらないと」と秋山監督は言葉を絞り出した。

 投打の歯車がきしみ、これでオリックスに1・5差。こうなれば、得意の交流戦で巻き返すしかない。過去9年で12球団トップの優勝4回。秋山監督就任後、昨年までの5年間で3度優勝しており、チームを立て直すには絶好の舞台となるはずだ。3連戦から2連戦になるのも好材料。首位攻防戦で3連敗したのは確かに痛いが、長いシーズンには山もあれば谷もある。切り替えて、20日からの交流戦に臨むしかない。

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2014年5月19日のニュース