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阪神、久保引き留めへ条件見直し検討 DeNA2年3億に対抗

[ 2013年11月15日 09:10 ]

阪神からFAとなった久保

 全力投球で引き留める。阪神がフリーエージェント(FA)権を行使した久保康友投手(33)に対し、条件面の見直しを検討していることが14日、分かった。久保の獲得を狙うDeNAの交渉後に、再度残留交渉の席につくことが決まっている。この日、DeNAが出来高を含め2年総額3億円を用意していることが判明。情報戦を制し最大限の誠意で引き留める。

 最大限の誠意は、目に見える形で示す。球団首脳は、FA権行使を表明した久保の条件面に関して「先発の頭数として必要な選手。金額的に上積みすることになるだろう」と話した。FA権を行使しない通常の契約更改交渉では今季年俸1億2000万円からの減額が予想されたが一転、宣言前の提示からの増額を検討することとなった。

 久保慰留のための本気度は、別の球団幹部の言葉からも伝わってくる。次回提示の金額、契約年数に関し「(久保が)他球団との話を聞いてからになる」と明言。阪神のライバルとなるDeNAは17日以降に交渉を行う見込みだが、まずは情報戦を制して優位に立ち、条件面を見直すという。

 そのDeNAは出来高を含めると2年総額3億円を用意していることが判明。マネーゲームに発展することは避けねばならないが、過去5年間のチームへの貢献度を考慮すればDeNAを上回る資金投入は決して難しいものではないだろう。しかも、DeNAはシーズンで何度も対戦する同一リーグ。流出する事態だけは絶対に避けなければならない。

 今季は、メジャー移籍した藤川(カブス)の穴を埋める存在として、クローザーに転向。しかし、不調が続き5月末に2軍降格。その後、再びストッパーの役割を担うことはなかったが、中継ぎとしての役割を担い44試合で3勝4敗6セーブ、防御率2・85の成績を残した。先発だった昨年よりチームへの貢献度は低かったが、これはチーム事情によるもの。ある球団関係者は「情状酌量の余地はある」とかばい、右腕の必要性をあらためて訴えた。

 来季に向けて先発として計算できるのは現状では能見、残留が決まったメッセンジャー、高卒ルーキーながら10勝を挙げた藤浪の3人で駒不足は明らかだ。

 国内FA権の行使を表明した中日・中田賢の獲得に向けて大型契約を準備しているが、ソフトバンク、巨人、ヤクルトも獲得に乗り出しており、厳しい情勢は否めない。そんな状況の中で、10年に14勝を挙げた経験豊富な右腕の残留は、何よりの“補強”となることは間違いない。球団として誠意を尽くして引き留めに向かう。

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