敦賀気比・山田 ようやくさく裂の2本塁打「当たってくれてよかった」

[ 2013年3月31日 13:19 ]

<聖光学院―敦賀気比>3回表敦賀気比2死二塁、山田が中越えに2ランを放つ。投手石井

第85回選抜高校野球準々決勝 敦賀気比9―3聖光学院

(3月31日 甲子園)
 「当たってくれてよかった」。2本塁打を放った敦賀気比の3番山田は、ようやくホッとした笑みを浮かべた。

 昨秋のチーム三冠王も準々決勝まで10打数2安打で打点1。バットスイングに修正を加えるなど試行錯誤しての打席だったが、東監督の「思い切って自分のバッティングをしてこい」のひと言に吹っ切れて豪快な中越え弾を放った。

 1本出て気楽になった。2本目は7回。打ってすぐにそれと分かる一撃は左翼席中段まで飛んだ。「完ぺきでした」と手応えは十分の2発目。触発されたのか続く4番喜多も左翼席に放り込んだ。

 「初回にボールを見過ぎていた」という打線に東監督は「積極的に打って行け」と指示。3本塁打をはじめ、11安打中6本の長打で圧倒した。これで甲子園4勝、初の4強進出となった。「勝ち上がるたびに選手は成長している。できれば上まで行きたい」と東監督。福井勢としては、77年の福井商以来、36年ぶりの決勝進出まであと2つだ。

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