元プロの指導者資格条件緩和 プロ側の反応は…?

[ 2013年1月17日 20:10 ]

 日本高野連(奥島孝康会長)は17日、プロ経験者が高校の監督など指導者になるための規定「中学、高校で2年の教諭歴」を撤廃し、座学による研修を受ければ資格を認めるという条件緩和案をプロ側に示した。

 ▼下田邦夫・日本野球機構事務局長の話 思った以上の回答。高野連、学生野球協会が議論してわれわれの主張、特に選手の思いをすごく理解していただいた。今年のオフには実現できるようなスピード感を持ってやりたい。

 ▼松原徹・日本プロ野球選手会事務局長の話 正直言ってここまで回答してくれるとは思っていなかった。話し合いが初めてかみ合った。(プロ側の研修は)プロ側の精神、10年かけてやってきたものをきちっと理解してもらうことが大事でそれが主になる。

 ▼王貞治・ソフトバンク球団会長の話 お互いにとって、垣根が低くなるのはいいこと。子どもたちも教えてもらいたいということもあっただろうし、教えたくても教えられないという人もいただろうし。(プロの)ノウハウもあるわけだからね。今、指導されている方もまた勉強するだろうし、これからなりたいという人も勉強を進めていくだろう。

 ▼飯田則昭・西武球団専務の話 選手経験者のより豊かな人生のために環境を整えていきたい。学校の現場のみなさんも、元プロの技量に期待感を持っておられる。指導者への道が今までより広がる。

 ▼佐藤良平・中日球団代表の話 かなりの前進でしょう。研修で、背負ってきた歴史や、教育現場の理解をしてくれということ。それをしっかり理解した上で取り組む。球団の推薦も必要だということなので、われわれも義務としてやっていく。

 ▼井端弘和(中日)の話 一歩また扉が開いた。こうやって壁をなくしていきたいと思う。現役でやっている選手の中にも、辞めてから(指導者の道に)いこうと思っている選手もいる。頑張ろうという気にもなる。

 ▼大引啓次・オリックス選手会長の話 プロ側からすると野球に携われるセカンドキャリアの幅が広がってありがたい。この世界で長年やれる選手は限られていて、みんなどこかで不安を持っている。花が咲かなかった選手にはありがたい話。

 ▼林信平・ロッテ球団運営本部長の話 高校生になると真剣に技術を学びたいという子もいる。聞きたいことはたくさんあると思う。(プロ側も)いろんな経験をして自己研さんをしないと。技術を教えるだけではいけない。

 ▼今江敏晃(ロッテ)の話 プロ選手にはセカンドキャリアという意味でいいかもしれないが、アマチュアの方たちの気持ちもあるので、何とも言えない。

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2013年1月17日のニュース