セ・リーグも予告先発導入を検討 理事会で議論へ

[ 2012年2月4日 06:00 ]

 セ・リーグが今季から予告先発の導入を検討していることが3日、分かった。1月24日のセ・リーグ理事会では議題に上らなかったものの、非公式の場で導入を求める声が上がったため、現在は各球団が意見集約している段階だという。

 セ・リーグの理事長を務める中日の佐藤良平球団代表は「今季から導入する可能性は否定しない。(導入するなら)次の理事会で決めないといけない。ただ反対意見が複数あれば難しい」と話した。

 パ・リーグは83年の開幕戦で初めて実施。94年からは全試合で予告先発を導入(05年からの交流戦を除く)しているが、セ・リーグは94年に導入に積極的だった巨人と広島が両球団の試合で予告先発を実施。他の4チームは日曜日の試合に限り実施したが、現場の監督から反対意見が出たこともあり、1年限りで取りやめた経緯がある。

 関係者によると、すでに一部の球団が賛成の意向を示しているという。セ・リーグの大垣和則統括は「次の理事会で議題に上がる可能性はゼロではない」と話しており、3月1日の理事会で議論されることになりそうだ。

 ▼巨人・原沢敦球団代表兼GM これから研究してみましょうという段階だという認識です。必要があれば現場にも意見を聞くことになるでしょう。

 ▼中日・高木監督 いいんじゃないですか。私はそういう駆け引きは得意じゃないので。(佐藤代表に)どっちでもいいよと言っておいた。

 ▼ヤクルト・小川監督 話は1月に球団から聞きました。観客動員につながるということであれば、やった方がいいという思いはあります。

 ▼阪神・和田監督 去年までの打撃コーチの立場なら相手投手は分かった方がよかったけど、立場が変わって簡単に(賛否を)言えない。

 ▼広島・野村監督 いいんじゃないかと思いますよ。(ファンサービスで)誰が投げるというのはセ・リーグでも必要と思う。反対する理由は特にありません。

続きを表示

2012年2月4日のニュース