5年目・福田 代走要員から急成長…秋山監督「やっと出たな」

[ 2011年10月1日 09:18 ]

<西・ソ>7回無死二、三塁、福田が勝ち越しの適時右前打を放ち一塁上で絶叫しながら鳥越コーチとハイタッチ
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パ・リーグ ソフトバンク4-3西武

(9月30日 西武D)
 ソフトバンクは30日、西武戦で3点差をひっくり返して痛快な逆転勝ち。2位日本ハムがロッテ戦でサヨナラ負けを喫したことで、試合前の段階で3だったマジックはついに「1」となった。

 ヒーローはプロ5年目の福田秀平外野手(22)だった。5回にプロ初アーチとなる反撃の1号ソロを放てば、同点の7回には勝ち越しの右前打。秋山監督は「やっと出たな。打てる資質を持っていたからね」と教え子の活躍に目を細めた。

 東京・多摩大聖ケ丘では高校通算38本塁打をマークし、06年の高校生ドラフト1巡目で入団。昨年までは両打ちだったが、オフに秋山監督の勧めで左打ちに専念し、素質が一気に開花した。

 期待が大きいからこそ、厳しく接した。2月1日の宮崎春季キャンプ初日。福田はベースランニングで右太腿裏を肉離れし、翌2日に福岡へ強制送還された。「体調管理ができないのだから」という、秋山流の愛のムチ。福田は孤独なリハビリに耐えて開幕1軍入り。代走要員から、シーズン終盤で外野の一角を任されるまでに急成長した。現在18盗塁と、今や機動力野球に欠かせないピースとなった。

 ◆福田 秀平(ふくだ・しゅうへい)1989年(平元)2月10日、神奈川県生まれの22歳。多摩大聖ケ丘3年夏の西東京大会では準決勝で日大三に敗退。06年高校生ドラフト1巡目でソフトバンク入団。昨年は4月30日のロッテ戦(ヤフードーム)の8回に代走でプロ初出場を果たすなど、44試合出場で打率・261。今季年俸は950万円。1メートル81、74キロ。右投げ左打ち。

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