天理が出場辞退 部内暴力発覚…被害者1人は重傷

[ 2011年6月24日 06:00 ]

記者会見で謝罪する天理高校野球部の森川芳夫監督(左)と大西卓也部長

 春夏通算46度の甲子園出場を誇る高校野球の強豪・天理(奈良)の野球部で、3年生が2年生部員を殴って頬骨を折るなどのケガを負わせる暴力行為があったことが分かり、同校は23日、第93回全国高校野球選手権奈良大会の出場を辞退すると発表。同日付で、県高野連に辞退届を提出した。

 学校によると今月1日夜、室内練習場や寮などで3年生4人が練習中の態度に問題があったとして2年生3人を殴り、うち1人に右頬骨折や耳の鼓膜が破れるケガを負わせ、他の2人にも軽傷を負わせた。さらに殴った2年生には「練習中にボールが当たったと言え」と口止めをした。野球部長が翌日、2年生1人のケガに気付いたものの「ボールが当たった」との説明を真に受けていた。17日朝に「トラブルがあったんじゃないか」と匿名の電話があり、3年生に問いただして暴力行為が発覚した。

 同校野球部は甲子園3度優勝を誇る強豪で、今夏奈良大会でも優勝候補として6季連続出場を目指していた。一方で98年4月に部内暴力事件で春季奈良大会辞退、99年5月は部員の暴力事件で秋季奈良大会に出場できないなどの事件も起こしている。記者会見で飯降(いぶり)成彦校長は「申すべき言葉もない。おわびします」と謝罪。森川芳夫監督、大西卓也部長はともに交代、今センバツのベンチ入りメンバーでもあった3年生4人は無期限停学処分とした。野球部は暴力行為が発覚した17日から無期限活動停止中で、今後は日本高野連ならびに日本学生野球協会の処分を待つ。

 ▼日本高野連・山口雅生事務局長 残念です。出場辞退は学校側が事態を重く見られての判断でしょう。ただウチとしては辞退したから処分しない、ということはありません。粛々と手続きを進めます。

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