斎藤 29日ロッテ戦で1軍復帰、即先発へ

[ 2011年6月3日 06:00 ]

ブルペンで切れのいい球を投げ込む斎藤

 日本ハムのドラフト1位・斎藤佑樹投手(22)の1軍復帰が交流戦明けになることが2日、分かった。3日からヤクルト戦(神宮)を控える梨田昌孝監督(57)が、移動のために訪れた新千歳空港で言及した。4日のイースタン・リーグ、横浜戦(鎌ケ谷)で左脇腹痛から復活登板する右腕は、順調なら交流戦後の2カード目、29日のロッテ戦(札幌ドーム)で先発することが濃厚となった。

 ぜいたくな決断だった。空港に現れた梨田監督は、斎藤の復帰Xデーについて言及した。「ファームでまだ一度も投げていないし、明後日に投げてみないことにはね」と慎重な姿勢を見せ、交流戦最後のカードとなる18、19日の広島2連戦(マツダ)に間に合うかについても「それはないだろう」と否定した。

 5月8日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で左脇腹痛を訴え「左内腹斜筋の筋挫傷」で全治2~3週間と診断されたが、ここまで順調に回復。指揮官も「当初の予定よりも少し早まるかな」と一度は交流戦中の復帰も視野に入れたが、盤石の投手陣が迷いを消した。

 現在、ダルビッシュ、武田勝、ウルフ、ケッペルの4本柱に加え、左腕・吉川も5月28日の広島戦(札幌ドーム)で7回途中まで無失点と、チームは4試合連続完封中。交流戦期間中のチーム防御率は驚異の1・25。ローテーションを再編する必要性がない。

 昇格後は開幕から4戦2勝した安定感で、4本柱に次ぐ先発5番手として期待される。24日からのソフトバンク戦(ヤフードーム)での1軍帯同を経て、29日のロッテ戦(札幌ドーム)を復活マウンドに位置づける。最短復帰は断念したが、それでもまだ6月。巻き返しに遅すぎることはない。

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2011年6月3日のニュース