Wエースが先発対決!杉内 2年連続開幕へ万全!

[ 2011年2月22日 06:00 ]

<ソフトバンク宮崎キャンプ>2回2死、田上のバットを折った杉内

紅白戦 紅組5-0白組

(2月21日 アイビー)
 豪華な競演だ。ソフトバンクが誇る杉内と和田の球界最高峰左腕コンビが、そろって紅白戦に先発。平日では今季最多の7500人が集まる中、ともに2回を1安打無失点と好投し、ネット裏で観戦した王会長も「いつでも開幕できますという感じだね」と満足そうにうなずいた。

 昨季16勝の杉内は最速147キロ。「ずっといい感じだった」という直球主体で投げた。初回1死一塁、新加入の内川への初球は内角低めに145キロの直球でストライク。3年連続打率3割の好打者が「ボールだと思った」と見逃すほど。最後は追い込んだ後の外角低めのチェンジアップで投ゴロ併殺打に斬った。

 一方、昨季17勝で最多勝とパ・リーグのMVPに輝いた和田はスケールアップした姿を披露した。直球の威力を増すため、自主トレでは体重を5キロ増やし、現在は82キロ。初回1死一塁、紅白戦3試合で2発と好調の松田を137キロの内角直球で捕邪飛に仕留め「手離れからビュッときた」と驚かせた。この時期にして自己最速タイの146キロをマークした和田は「1球で押し込むのが(今季の)テーマ。いい反応ですね」と30歳の誕生日を納得の投球で終えた。

 初実戦で甲乙つけがたい内容を見せた両左腕。高山投手コーチが「方向性は話してある」と語ったように、首脳陣の中で構想はほぼ固まった。3月25日の開幕投手は2年連続で杉内が務める。和田は27日の第3戦に先発した後、中8日で4月5日の日本ハム戦(ヤフードーム)に向かう。2戦目以降は杉内と和田をカード別に切り離し、開幕ダッシュを狙う考えだ。

 心技体とも充実し、現時点では死角が見当たらない30歳コンビ。今季も杉内と和田が大きな壁となって立ちはだかる。

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