野原祐　連日の猛アピールで１軍昇格決定！

阪神紅白戦の９回、ソロホームランを放つ野原祐（投手・杉山）

紅白戦 白組１－３紅組

（2月21日 安芸）
　青空を切り裂く打球が、指揮官のハートを射抜いた。阪神の野原祐也外野手（２６）が紅白戦で８回の守備から登場し、９回の初打席に杉山から右越え本塁打。前日（２０日）の紅白戦でも三塁打を放っていた背番号９４が連日の猛アピールで、１軍昇格を決めた。

　カウント２ボール２ストライクからの直球を叩き、「追い込まれていたんで食らいつこうと思った」と野原祐が言えば、真弓監督は「ホームランを打って（昇格を）決めました」と目を細めた。

　昨季は５月に右手首を手術し、１軍出場はなし。「去年は１年間、何もやってない。球団に申し訳なかった」と悔しさにまみれた１年だったが、今年は違う。「手術したところもまったく痛くないし、しっかり頑張りたい」。昨年１１月には結婚し、より責任感を増して臨むシーズンになる。「嫁を喜ばせないといけないんで」。もちろん、１軍昇格がゴールではないことは、本人が一番自覚している。ようやく立ったスタートライン。「まだこれからなんで。どんどん結果を残していきたい」と力を込めていた。