武田勝 斎藤の“落ち着き”に感心しきり

[ 2011年2月3日 06:00 ]

 大勢のファン、報道陣の視線が集中した日本ハム・斎藤のキャンプ初ブルペン。後ろには評論家がズラリと並び、シャッター音が絶え間なく鳴り響く。

 武田勝、林と実績十分の両左腕に挟まれての38球。並の新人なら震え上がってしまう状況にも、斎藤はいつも通り冷静だった。「プロの雰囲気を感じられて良かった。でも投げているときは両サイドの人はそんなに意識していない。周りは気にしないタイプなので」とサラリと言ってのけた。

 その一方で、押され気味だったのが昨季チーム勝ち頭の14勝を挙げた武田勝だ。「低めに丁寧に投げていた。僕の初ブルペンなんて浮足立って全然ダメだった。強心臓なんだな」と感心しきり。26球を受けた今成も「普通は良いところを見せようとして球がバラつくのに、それがなかった」とこちらも驚きの表情だった。先輩から一目置かれるほどの、斎藤が持っている「落ち着き」は、すでにベテラン級だ。

 ≪鶴岡 斎藤を「リードするのが楽しみ」≫日本ハム・斎藤の投球6球を受けた鶴岡が、斎藤を捕手冥利(みょうり)につきる投手と分析した。「芯を外して打ち取る、ウチにはいないタイプ。理想としては小野晋吾さんかな」。昨季日本一に輝いたロッテのセットアッパーを例に挙げ「リードするのが楽しみですよ」と目を輝かせた。

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2011年2月3日のニュース