吉井コーチうなった!斎藤のブルペン術はメジャー流

[ 2011年2月3日 06:00 ]

日本ハム・斎藤 ブルペン入り

 日米通算121勝の日本ハム・吉井投手コーチをうならせたのは、変化球を全てワンバウンド気味に抑えた投球だった。

 早実時代から意識して投げていたことを本人に確認した上で「真っすぐは上から、変化球は下から上へ投げ始めるのが理にかなっている。でも俺が気づいたのは米国に行ってからだよ」と素直に感心した。

 直球は捕手を立たせたまま投げ始め、徐々に角度をつけ低めへ制球していくのが定石。対して高めに抜ける球が致命傷となる変化球は、ワンバウンドするくらいの低めを意識するのがメジャー流だという。98年からメッツなどメジャー3球団で身につけたブルペン術を、斎藤が既に実践していたことが驚きだった。

 技術的なアドバイスは06年夏の甲子園決勝以来、フォームを見ていないため、実戦登板を重ねて以降だという。「ドラフト1位で入ってきたし、技術的な部分で直すことはない。そのままの佑ちゃんで成長してほしい」。ブルペンでの出来より常に実戦を重視してきた吉井コーチが、斎藤の底知れぬ才能にほくそ笑んだ。

続きを表示

2011年2月3日のニュース