西岡、主力級待遇!「1」からのスタート!

[ 2010年12月18日 06:00 ]

ツインズと基本合意した西岡。新天地では背番号「1」が最有力だ(写真は合成)

 新天地で「1」からスタートする。ポスティング・システム(入札制度)で大リーグ移籍を目指すロッテ・西岡剛内野手(26)が16日(日本時間17日)、ツインズと3年総額1000万ドル(約8億4000万円)で基本合意に達した。この日午前に現地に到着した西岡は気温マイナス8度という寒さに出迎えられたが、応札額も含めれば年平均500万ドルを超すホットな待遇。背番号は「1」が最有力で、正式契約を経て18日(同19日)に入団会見が行われる。

 飛行機の窓からは白銀の世界が広がっていた。午前11時に到着したミネアポリスの気温はマイナス8度。勝負を懸ける舞台に降り立った西岡は「飛行機から確認したんですけど、真っ白だったのでびっくり。この町に早く溶け込みたい」と笑顔で白い息を吐き出した。
 契約は3年総額1000万ドルで基本合意に達した。17日の身体検査などを経て正式契約。18日に今季開場した本拠地ターゲット・フィールドで入団会見を行うが、同時にお披露目される背番号は「1」が最有力だ。
 1は今季の正二塁手で、FAとなり退団したハドソンが付けていた番号。西岡のロッテ時代の7は、8年総額1億8400万ドル(約154億5600万円)の大型契約を結ぶチームの顔・マウアーの番号のため、球団側は1、4、8など他の1桁の空き番号を用意。その中で西岡本人の意向も確認しながら、ツ軍でも1番打者の可能性があるスピードスターのイメージにぴったりな1を最有力として調整中だ。
 主力待遇は背番号だけではない。4年目は球団側に選択権があるという長期契約。西岡の今季年俸は1億7000万円だが、応札額の530万ドルも合わせれば年平均の投資額は510万ドル(約4億2800万円)に上る。西岡側も応札額を含めた額が評価との認識を持っているとされ、年俸500万ドル以上となれば大リーグでも主力級の扱い。今季の年俸に当てはめればツ軍で6位に相当する。球団、守備位置などの違いから単純な比較はできないが、アスレチックスと契約した松井の425万ドルをも上回る。
 背番号1を含め、全身を震わせる寒さを補って余りあるホットな契約内容。到着したミネアポリスの空港には地元テレビ局も待ち構え、西岡は注目度の高さをあらためて実感した。「(自分自身も)勝ちに飢えているので。1日も早くそう(入団発表)なればいいなと思います」。ツインズ西岡の正式誕生も間近。文字通り、新天地で1からのスタートを切る。

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2010年12月18日のニュース