岩村、悩める稼頭央に“何苦楚打法”伝授!

[ 2010年12月18日 06:00 ]

岩村(左)から「何苦楚打法」を伝授される松井

 キーワードは何苦楚(なにくそ)打法!新生・楽天の鍵を握る元メジャーコンビが17日、都内のグラウンドで年内最後の合同自主トレを行い、岩村明憲内野手(31)が師匠・中西太氏の打撃理論を松井稼頭央内野手(35)に注入した。

 交互にティー打撃を行っていた時だ。松井の左打席を見ていた岩村が「ちょっといいですか」と声を掛けた。
 今季左打席で打率・147と苦しんだ松井に指摘したのは、軸足(左足)の送り方。「(地面を)叩くような感じ。相撲のすり足と一緒」。岩村の視点では、松井は回転で打つことを意識するあまり、体重移動の際に軸足が地面を離れ、体が流れる原因をつくっていたという。その結果、力が分散しインパクトに伝わらない。14日には松井も中西氏から初めて指導を受けており、岩村は「僕もヤクルト時代から耳にタコができるぐらい言われた」と悩める先輩に師匠の教えを伝えた。
 岩村 後輩の俺が言うのもおこがましいけど、気付いた点をどうですかと言った。耳を傾けてくれて、うれしい。
 松井 自分がこうやりたいと思っていた時に、アキがいろいろと言ってくれた。
 2人のやりとりは5分以上に及び、即実践した松井は「難しい」を連発しながらも打球に力強さが増した。「何苦楚(何事も苦しむことが礎になる)」を座右の銘とする師匠の言葉を伝えた岩村と、「先輩後輩は関係ないしお互いプラスになる」と感謝した松井。守備では三遊間のノックに加え併殺練習も開始した。メジャーで苦難を味わった2人は、今後も走攻守全てでお互いを高めていく。

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2010年12月18日のニュース