中込被告 台湾八百長事件で有罪確定

[ 2010年12月16日 13:30 ]

 台湾のプロ野球八百長事件で詐欺罪と賭博罪に問われた元阪神投手の中込伸被告(40)の控訴審判決公判が16日、台北市の台湾高等法院(高裁)で開かれ、裁判長は一審と同じ量刑の懲役1年8月、執行猶予4年を言い渡した。執行猶予の条件は180万台湾元(約510万円)の支払い。台湾では詐欺罪の公判は二審までで、同判決は確定した。

 中込被告は台湾を出ることを禁じられているが、180万台湾元を完納した後、この制限解除を裁判所に申請して認められれば、日本に帰国できることになる。

 判決は、賭博罪の成立を認定した一審判決は不適当として破棄を宣告。理由を、中込被告は八百長による結果を事前に知っていたのだから賭博ではなく、詐欺が成立するだけだとした。

 判決によると、台湾プロ野球リーグの球団「兄弟」の投手コーチや監督を務めていた中込被告は、賭博グループの要求に応じ、2008年4月~09年9月、計5試合で八百長に協力する投手を登板させるなどし、計150万台湾元を受け取った。
(共同)

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2010年12月16日のニュース