久保田復活!2回を無失点 さあ中日と天王山へ

[ 2010年9月20日 19:08 ]

 【阪神4―2巨人】人さし指と中指をはじくように放たれた速球がうなった。阪神の久保田が力投し、七回からの2回を無失点。付け入るすきを与えず、抑えの藤川球までつないだ。5カードぶりの勝ち越しに貢献した右腕は「必死にやった結果、抑えられて良かった」。3位巨人との3連戦に勝ち越し、優勝への望みをつないだ。

 ルーキーの秋山が6回2失点と踏ん張り、引き継いだマウンド。先頭の古城を154キロの直球で見逃し三振。坂本には左前打を許したが、代打高橋も再び154キロの直球で空振り三振に。小笠原も中飛に仕留めた。
 八回も先頭のラミレスを空振り三振とするなど三者凡退。最速156キロをマークし、役割を果たした久保田に真弓監督は「安心して見られる投球をしてくれた」と賛辞を惜しまなかった。
 シーズン序盤から安定感を欠き、9月上旬まで防御率は4点台。マウンドに向かう背番号30にはいつからかブーイングが飛んだ。だが、ここ7試合は球威が戻り、無失点と復調。快投を続ける右腕に声援も戻った。
 21日からの首位中日との3連戦は優勝の行方を大きく左右する大一番。久保田は「全力でやるだけ。勝てるように頑張る」。いままで“アキレスけん”だったセットアッパーが土壇場で復活。明るい材料とともに決戦の地へ乗り込む。

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2010年9月20日のニュース