中日6カードぶり負け越し…阪神と1・5差に

[ 2010年9月20日 18:07 ]

5回ヤクルト2死一、三塁、田中が中前に勝ち越し打を放つ

 【中日3-4ヤクルト】中日が競り負け、6カードぶりに負け越した。3回に荒木の2ラン、4回には堂上直のソロで優位に進めながら、ネルソンが乱調。5回途中4失点で逆転を許し、打線は継投策にかわされた。ヤクルトは5回以降、救援5投手が無失点。

 プロ野球、ヤクルト―中日22回戦は20日、神宮球場で行われ、ヤクルトは中沢、中日がネルソンが先発した。
 首位中日と4位ヤクルトの激突。前夜は中日が6―2と快勝したが、今季の対戦成績はヤクルトの12勝8敗1分けと、中日にとっては“天敵”ともいえる存在。2位阪神はデーゲームで3位巨人に勝利。21日から直接対決を控えるだけに、絶対に落とせない一戦だ。

 2回、雨が落ちる中ヤクルトは先頭の飯原が中前打と盗塁で二進し、田中が敬遠の2死一、二塁で投手の中沢が二塁へ内野安打を放ち先制した。

 3回、中日はネルソンが左前打で出塁し、荒木が左翼へ逆転の3号2ランを放ちあっという間に逆転に成功。その裏、中日は畠山の左翼への当たりを和田が候補するなど、守備でも援護。さらに4回にも堂上直が左翼へソロを放ち加点した。8月15日以来の5号ソロ。堂上直は「1点目(の失点)が自分のミスだったので、何としても取り返したかった」と話した。悔やんだのは2回の守備で、ヤクルト先発中沢の強い打球が雨で滑り、捕り損なって(記録は安打)先制を許したこと。雪辱の一発だった。

 4回、ヤクルトは相川が四球、田中が左前打の1死一、三塁で中沢の代打・ユウイチの二ゴロ間に1点返した。さらに青木が中越え二塁打を放ち好機を広げたが、宮本は二ゴロで1点止まり。5回からヤクルトは増渕がマウンドへ。3人をピシャリと抑えるとその裏、畠山、ホワイトセルが連続四球、飯原の中飛で畠山が三進し、相川が中前適時打で同点。
 ここで中日はネルソンをあきらめ、小林がマウンドへ。ヤクルトも川端の代打にデントナ。中前打を放つも、ホワイトセルは本塁でアウトとなり2死一、三塁に。この時、捕手・小田と激突、中日は谷繁も19日の試合で負傷しただけにヒヤッとさせられたが、グラウンドに戻ってきた。中日は小林正に代わって平井が3番手で登板。

 ヤクルトは田中の投手への当たりが中前へ抜け逆転に成功した。

 6回以降、ともに無得点。9回、ヤクルトは林昌勇がピシャリを抑え、31セーブ目。2番手の増渕が2勝目をマークした。

 中日は“天敵”ヤクルトとの3連戦に勝ち越せず、6カードぶりの負け越しとなり、CS進出はお預け。2位阪神との差は1・5ゲームと縮まった。

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2010年9月20日のニュース