日米合算“論争”元中日・パウエルコーチは中立

[ 2010年9月20日 06:00 ]

 中日で3度首位打者を獲得したマリナーズのパウエル打撃コーチは「WBC連覇でも分かるように日本のレベルは非常に高い。でも、メジャーにはそれより多くの好選手がいる。野球に対する考え方や、スタイルが違うので簡単に比較できない」と中立の立場を示した。

 昨年まで日本ハムで3年間プレーした同じマリナーズのスウィーニーは「個人的には(日米の)両国で公式記録として扱われるべきだと思う」と肯定派だが「米国内での賛同者は少ないと思う」と明かした。元阪神でレッドソックスのアッチソンは「レコードブックでは分ける必要がある」という否定派。エンゼルスのハンターは「合算に関してはおかしいとは思わない。特にイチローについてはね。彼が米国で野球を始めていたら同じように3500本を打っているはずだ」と肯定派だ。

 <公式記録員「心地いいものではない」>78年から大リーグの公式記録員を務めているビル・シャノン氏は125年の歴史を強調。その上で「メキシコのリーグや日本の記録を加えることは、心地いいものではないと感じている。高慢な考えなのかもしれないが、伝統と慣習に従っている」と語った。

 ▼カブス・福留 やっぱり凄いのひと言。こっちの人が、日米の記録を分けて考えるべきと言ってるのは知っているが、記録は記録。同じプロ野球なんだし、分けて考えるものではないと思う。

 ▼阪神・城島(08、09年マリナーズで同僚)基本は積み重ね。積み重ねが一番難しい。イチローさんは毎年何か(記録達成を)やるんですよね。それが凄い。

 ≪岩本が最多の36本で“貢献”≫イチローの日米通算3501安打に最も“貢献”しているのが、メジャーではミルウッドの31本で、日本では岩本の36本。ちなみに今年7月まで同僚だったリーからはこの日の2安打で通算13安打目となった。

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2010年9月20日のニュース