残念…雄星の“兄貴分”2軍へ 実は悲鳴を上げていた

[ 2010年2月19日 08:21 ]

 【遊軍・内田 勝治】

 雄星には残念な知らせかもしれない。西武の松下建太投手(22)が右肩痛のため、18日の宮崎・南郷キャンプを半日で切り上げ、高知・春野の2軍キャンプに合流した。1月の新人合同自主トレから雄星の“兄貴分”として公私に渡りサポート。キャンプ宿舎では同部屋だった黄金ルーキーの陰で、松下の右肩は悲鳴を上げていた。
 「右肩が(肩のラインから)上に上がらないんです。投げられないんで、春野に行って精密検査を受けてきます」
 中学は広島・鯉城シニアで中田(日本ハム)、早大では斎藤佑樹、そして西武では雄星と、松下の周囲にはいつも注目される後輩がいた。年下から信頼される性格なのだろう。こんなエピソードがある。キャンプ前日の1月31日。雄星が「髪を切り忘れたから」と都内の理髪店に駆け込んだ。すると、喫茶店で時間をつぶしていた松下の元に雄星が散発用のマントをつけたまま「松下さん、まゆ毛も整えた方がいいですかね」とアドバイスを求めてきたという。「さすがにマントをつけたまま出てきたんでビックリしました」と苦笑いするしかなかった。
 先輩からは練習中も関係なくいじられっ放し。「これまで“いじられキャラ”じゃなかったんですけどね」と首をひねる。そんな誰からも好かれるルーキーを神様は見捨てたりしない。必ずやケガに打ち勝ち、表舞台で躍動する日が来ると信じている。

続きを表示

2010年2月19日のニュース