日本ハム 激しいレギュラー争いでガツン!でもその後が…

[ 2010年2月19日 10:41 ]

 日本ハムの糸井嘉男外野手(28)が18日、韓国SKとの練習試合(名護)で1番・中堅としてフル出場し、2回に“今季1号”となる左越え3ランを放った。俊足&強肩がクローズアップされるが、逆方向に一発を打てるパンチ力は今季も健在。1番だけでなく今後は3番や5番など、クリーンアップとしての適性もテストされていく。

 左翼へ高々と上がった打球は芝生席で弾んだ。3点を先制された直後の2回、広角にアーチを描くことができる糸井らしい打球だった。2死一、二塁で外角へ逃げていく球をとらえた。
 「シュートかな。1打席目にやられていたので、なんとか修正しようと思って打席に立ちました。2打席目で結果が出てよかった」
 初回、先頭の1打席目では自分のスイングができず、打たされる格好となった遊ゴロに倒れた。同じ失敗をするわけにはいかない。昨季、シーズンを通してプレーした自信と経験が生かされた一発となった。
 17日の韓国LG戦(名護)に続き、暫定的に2試合連続で1番に座った。爆発的な脚力を誇るだけにリードオフマンとしての適性も十分だが、20日の紅白戦(国頭)から田中が実戦出場するだけに、今後は3番&5番といったクリーンアップとして機能できるかテストも行われていく。
 打者転向5年目。今やリーグを代表するスラッガーへ成長しつつあるが、向上心が尽きることはない。中田、陽岱鋼ら若手に負けじとグラウンドが暗くなるまでバットを振り、ウエートルームで筋トレに励む。「本塁打を打てたのはうれしい。でも、その後がちょっと…」と3打席目から空振り三振、左飛、一ゴロと結果を出せなかったことに悔いを残した。
 開幕まであと1カ月。走攻守3拍子を備えた万能スラッガーはさらなる進化を目指していく。

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2010年2月19日のニュース