右手骨折後初マウンド…ダル、苦笑いの3失点

[ 2010年2月19日 06:00 ]

韓国・SKとの練習試合で、球が思うようにいかず厳しい表情を見せるダルビッシュ

 【日本ハム6―10韓国SK】納得がいかない初登板だった。2回を3安打3失点。直球は走らず、制球も乱れた。ダルビッシュは「直球が抜けてしまった。初めてで力んでしまいフォームがいまいち良くなかった。若干自分でも不安になりました」と苦笑いを浮かべた。

 昨年11月1日の日本シリーズ第2戦から約3カ月。右肩痛、左腰痛に加えてシリーズ後には右手人さし指の骨折も判明した。それ以来となった実戦マウンド。「打者に対して投げられたことは良かったし、変化球も全部試せた」と収穫を挙げたが、3四球と制球は乱れ、47球のうち24球がボールだった。2回2死一、二塁からは8番に中前打、9番には左中間二塁打を浴び3失点。最速は144キロだったが、3安打はすべて直球をとらえられたものだった。
 気温11度の寒さに雨でぬかるむ足元、捕手は初めてコンビを組む同い年の大野で呼吸が合わない場面もあった。さらに苦手とする屋外球場と悪条件が重なった。「ピークがちょっとマシになったくらい」という疲労の蓄積もあった。
 4年連続の開幕投手に指名した梨田監督は「集中できてなかったが、実戦で投げられたから心配していない」と変わらぬ信頼を口にした。結果には首をひねったダルビッシュだが、実戦で登板できたことには手応えを感じた様子。「すごく順調。今年のダルビッシュは良くない、と思ってくれれば、それはそれでいい」。不敵に笑った言葉は自信に満ちていた。

続きを表示

2010年2月19日のニュース