インフル、逸機…ヤクルトに起こりかけた奇跡は消えた

[ 2009年10月19日 23:11 ]

追い上げ及ばず、うなだれる高田監督(奥)らヤクルトナイン

 【CS・ヤクルト4―7中日】ヤクルトにとって初のCSは、第1ステージで終わった。「選手は力を出してくれた」とねぎらいの言葉を掛けた高田監督。再三の粘りも及ばず、中日に競り負けた。

 何度も竜のしっぽをとらえかけた。1―2の5回2死一、二塁で田中が右前打を放ったが、二塁走者の畠山が本塁で憤死した。同点機を逃した直後のその裏に3失点。8回は4本の単打で2点を奪い、なお1死満塁で代打志田が最悪の併殺打。9回も2死から1点を返し、なお一、二塁だったが、最後は青木が三振に倒れた。起こりかけた奇跡は現実にならなかった。
 インフルエンザの渦にものみ込まれた。この日の先発が予想されていた高木、ユウキを含む5選手が感染。18日の練習中に急きょ先発が告げられた由規は、4回で96球と苦しい投球。19歳は「このままじゃ終われないので、来年しっかり勝ちたい」と雪辱を誓った。
 シーズン終盤はケガ人が続出し、満足のいく戦いができなかった。名古屋ではウイルスという見えない敵にも脅かされた。「この状況で頑張ったが、休んでいる暇はない。足りない部分は見えた」とベテランの宮本。さらに上を目指すために、あえて厳しい注文を出して1年を締めくくった。

続きを表示

2009年10月19日のニュース