指示ミス…ノムさん「手旗信号が壊れたのか」

[ 2009年6月1日 06:00 ]

<楽・広>6回、小坂誠(右)は、ホームを突くもアウト。捕手・石原

 【楽天4-5広島】追い上げムードに水を差した楽天のミスは、3―5の7回に出た。無死一、二塁から草野が右前打。二塁走者・中村真はスタートが遅れたが生還、だが、一塁走者の小坂まで本塁を突いて憤死する暴走に三塁ベンチは固まった。「中村を回した後、小坂がすぐそこまで来ていた。止まるものと思っていたから…。はっきり止めてあげなきゃいけなかった」とは西内野守備走塁コーチ。最初の走者、中村真への指示後、ストップの合図を出した時は小坂は目の前を通過していた。

 続く山崎武は大きな中飛。三塁に小坂が残っていれば犠飛は確実だった。結果的に1点差敗退だけに野村監督は「手旗信号が壊れたのか、信号が狂ったのが一番こたえた。走者が重なったなら右手で回して左手で止めるとか…」。冗談交じりに振り返ったが、ち密な野球を目指す“野村野球”がはまった落とし穴。これで5月は11勝12敗と負け越し。今季初めて3位に転落し、交流戦は単独最下位となった。「優勝争いするチームには遠いのが寂しい。抜け目のない野球ができていない」と開幕直後の快進撃の陰りにため息が続いた。

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2009年6月1日のニュース