サヨナラ勝ちで2位浮上!川崎「チェスト!」

[ 2009年6月1日 06:00 ]

<ソ・中2>お立ち台で女子高生を前にガッツポーズするファルケンボーグ(左)と川崎宗則

 【ソフトバンク5-4中日】女子高生デーに最もふさわしい男が今季初のお立ち台に上がった。08年6月1日の巨人戦(ヤフードーム)以来、自身6度目のサヨナラ打を放ったソフトバンク・川崎が絶叫した。「僕は鹿児島出身ですけえ。チェストという言葉があります。“あすも頑張るぞ”の意味です。桜島まで届くように腹から声を出してください。1、2、3、チェスト!」。ピンク色のポンポンを手にした3万3231人のファンはチーム人気No・1の掛け声に続いた。

 つないでつないで奪った1点だった。9回1死から森本が果敢なヘッドスライディングで内野安打。本多が右前打で続き、川崎は「決めようと思った」と打席に入った。高橋の直球を得意の流し打ちで左翼線にはじき返し「初球に速球をファウルしてしまったのでシャープに振ろうとした」と興奮気味に振り返った。

 チームは交流戦8勝1敗1分けとなり連覇へ加速。5月を15勝8敗1分けで乗り切った秋山監督も「いい形で終われた」と今季最多の貯金4での2位浮上にご満悦だ。「貯金も連覇も興味はありません。目の前の野球に集中するだけ」と気を引き締めた川崎だが、ヤフードームの一体感が今の好調なチーム状況を物語っていた。

 ≪杉内 勝敗つかず≫ソフトバンクの杉内は、6回3失点で1点リードを保って降板したが、救援が打たれて07年から続く5月の連勝を12から伸ばすことはできなかった。「粘り強く投げて抑えることはできたが、5回の暴投が悔しい」と、自らのミスで与えた1点を悔やんだ。今季6勝目は持ち越しとなったものの「5月は自分が投げた試合で一度も負けなかった」という点には納得顔だった。

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2009年6月1日のニュース