完全復活!?松井秀 昨年9月以来の3安打

[ 2009年6月1日 06:00 ]

<インディアンス・ヤンキース>9回、インディアンス・大家(後方)から左越えに二塁打を放つ松井秀

 【ヤンキース10-5インディアンス】ヤンキースの松井秀喜外野手(34)が30日(日本時間31日)、インディアンス戦に7番・DHで先発出場し、2年ぶりにメジャー復帰登板を果たした大家友和投手(33)からの2安打を含む3安打を記録した。昨年9月6日以来、自身266日ぶりとなる猛打賞で、チームの大勝に貢献。この固め打ちを今度こそ復調の足がかりにしたい。

【試合結果
ヤンキーススタジャン


 3本目の安打も左方向だった。9回2死三塁。大家がカウント0―1から投じた外角球をとらえると、打球は左翼手の頭上を越える適時二塁打となった。

 「アウトコースに逃げていく球に対し、いい打撃ができた」。公式戦では巨人時代の96年以来、13年ぶりとなる大家との対戦。「かなり前で印象は残ってない」というのも当然だったが、メジャー初対決の5回に二ゴロに倒れると、カウント2―0からでもどんどんストライクを投げ込む大家の攻撃的な投球をベンチから目に焼き付けた。「ストライク先行でいい投球だった」。8回に至っては全9球がストライク。追い込まれてはやられる…。選択肢は自然と「早めの勝負」に絞られた。7回、そして9回の安打はともに、ファーストストライクをとらえて結果を出した。今季はここまで日本人投手との対戦は8打数無安打。特に開幕2戦目の上原との対戦で「強引にいきすぎた」とボール球に手を出したことが不振の一要因となっただけに、大家からの対日本人投手初安打でようやく“呪(じゅ)縛”からも解き放たれることになりそうだ。

 もっとも、猛打賞の伏線は4回の打席にあった。先発右腕カルモナの直球を左中間フェンス直撃の二塁打。「シンカー投手なので、ある程度引きつけて打つことを意識した」。不振の間は「ボールを自分のポイントまで呼び込めない」とたびたび漏らしていたが、懐に呼び込んでの打撃が左方向への3本の安打となった。出場93試合の昨季は6度記録した1試合3安打以上も、今季は開幕から43試合もかかった。「それだけ状態が良くなかったということ」。これでエンジン全開といけるか、もう季節は6月に移り変わる。

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2009年6月1日のニュース