クルーン乱調サヨナラ負け…バッテリー故障も

＜西・巨サヨナラ負けを喫したクルーン

　【巨人２－３西武】巨人は、守護神がリードを守れず今季２度目のサヨナラ負け。原監督は「２―１でクルーンがしっかり締めてもらいたい中で延長に入り、粘れなかった」と悔しさを押し殺した。

　１点リードの９回、クルーンが先頭の野田にセーフティーバントの構えなどで揺さぶられて四球。２死二塁で栗山に右前同点打を浴びた。すでに豊田、越智、山口が登板していたため、１０回もマウンドへ向かったが、２死一、三塁から大崎にサヨナラの中前打を許した。今季２度目の救援失敗で初黒星の右腕は「リリースポイントの問題は多少あった」とうなだれた。

　制球が乱れると初球からストライクを欲しがり、この日に対戦した打者１１人中、同点打の栗山など６人が初球を狙ってくるなど被安打の危険性は増す。帰りは車のバッテリーが故障して数分の“足止め”も。右腕にとっては散々な１日だった。